
「高校を卒業して、オーストラリアやニュージーランドに留学したい」という方に、この記事ではオーストラリア・ニュージーランドの大学の出願方法や必要書類などを解説していきます。
「ファンデーションコース って何?」オーストラリアやニュージーランドの大学留学について調べていると、必ず耳にすると思います。
人によって出願方法が異なるのですが、ここでは「日本の高校卒業資格をもっている(卒業予定)の人」を対象に説明していきます。
1. 大学入学までの道のり
一般的な入学方法は以下の2パターンのいずれかです。
・ファウンデーションコース → 大学入学
・ディプロマコース → 大学2年次編入
※ディプロマコースは全ての大学にあるわけではありません
実は日本の高卒資格のみ持っている人は、ほとんどの場合大学に直接入学することはできません(専門的な高校を卒業している場合を除く)。その前にファウンデーションコースまたはディプロマコースと呼ばれるものを修了する必要があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
1.1 ファウンデーションコースとは
大学準備コースと呼ばれ、現地の大学で授業についていくための基礎的な学習をするコース。主に数学などの一般教養や論文の書き方、ディスカッションや分析・研究など、大学での学習に必要なスキルを1年かけて学びます。IELTSの必要スコア目安は5.5です。
1.2 ディプロマコースとは
こちらも入学前のコースですが、ファウンデーションコースに比べてより専門的で高度な学習をします。その分高い英語力が求められます。最大のメリットはディプロマコースを修了すると、大学の2年次に編入することができます。IELTSの必要スコア目安は6.0です。
またIELTSなどのテストスコアによっては、ファウンデーションコースやディプロマコースの前に「英語準備コース」の受講が求められる人もいます。
2. 出願方法
主な出願方法は以下の2通りです。
- 大学または付属機関に直接出願する
- エージェントを通して出願する
それぞれのメリット・デメリットも紹介します。
➊ 大学または付属機関に直接出願する
メリット
・余計な費用がかからない
・常に最新の情報を入手できる
・オンラインで出願可能
デメリット
・全て英語で対応しなくてはならない
❷ エージェントを通して出願する
メリット
・日本語で日本人のスタッフに相談できる
・出願以外にもビザや現地の生活について分からないことを質問できる
・自分にあった大学やコースを見つけてもらえる
デメリット
・場合によっては費用が高額になる
3. 出願に必要なもの
基本的にオーストラリアやニュージーランドの大学には受験というものが存在しません。高校成績や英語力のスコアによって合否が決定します。
ファウンデーションコースに出願する場合の必要なのは以下の通りです。
- 高校の卒業証明
- 高校の成績証明(目安:GPA2.5-3.0/10段階に換算すると5-8程度)
- 英語スコア(目安:IELTS 5.5-6.0/TOEFL iBT 70-78)
4. 合否について
出願から4〜12週間ほどで、出願先からメールで合否の連絡があります。
合否には、合格・不合格以外に「パッケージオファー」と呼ばれるものがあります。
例えば、希望の大学の英語スコアが足りていない状態で出願をした場合など、大学付属の英語コースを受講することを条件に合格することがあります。このように「英語コース+大学」または「ファウンデーションコース+大学」のように複数のコースの合格をもらうことをパッケージオファーと呼びます。
この場合、全てを含めた年数分のビザを発行してもらうことができ、何度もビザ申請をせずに済むというメリットがあります。
5. まとめ
この記事では日本の高校卒業資格を持っている人を対象とした、オーストラリア・ニュージーランドの大学留学への出願方法についてご説明しました。今後リサーチをする上で参考にしていただければ幸いです。しっかり下調べをして自分に合った大学を選びましょう。