【英検対策・単語編】英検準2級、2級、準1級に必要な単語数や単語の難易度は?おすすめの覚え方や勉強法を詳しく解説!

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英検を受けるにあたり、避けては通れないのが語彙、つまりは英単語に対する理解です。

準2級・2級・準1級のそれぞれにおいて必要とされる単語数は違っており、合格するためにはそれぞれの級に適した語彙力を獲得する必要があります。

そのため、「どれくらいの単語数が必要なのか」「各級の単語の難易度はどれくらいなのか」についてしっかり把握し、無駄のない学習計画を立てることが合格への近道となります。

また、当たり前かもしれませんが、私たちの持つ時間は有限です。
限られた時間の中で、単語をただ闇雲に覚えているだけでは、いたずらに時間ばかりかかってしまって単語以外の学習に手が回らなくなってしまいます。

英検で問われる4技能「リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング」を身に着けるためには、それらの基を成す単語について効率的に学習し、その上で各技能へ向けた演習を重ねる必要があります。

そこで今回は、英検準2級・2級・準1級のそれぞれに必要な英単語の数とレベルについて、そしてそれらを効率的に覚えるためにおすすめしたい勉強方法、覚え方のコツなどについてご紹介していきたいと思います。

この記事を読むことで、各級を受験するために覚えるべき単語の全体像が掴めるようになり、今まで単語学習に躓いていた人でも、効率的に学習が進められるようになりますよ。
英検対策
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目次

1. 準2級・2級・準1級それぞれのレベルと必要単語量

英検の公式HPによると、準2級・2級・準1級それぞれの目安は以下の通りとされています
※英検の各記事はこちらからどうぞ
目安
準2級高校中級程度
2級高校卒業程度
準1級大学中級程度
出典:英検 各級の目安
ここで用いられている「中級」「卒業」というのは学年のことを表しているとも取れます。その結果、それぞれ「高校中級程度⇒高校2年レベル」、「高校卒業程度⇒高校3年(大学受験生)レベル」、「大学中級程度⇒大学2~3年レベル」と言い換えることができます。

英検が公式に発表している情報はこれらの目安に留まり、各級に必要な単語数については公表されていません。そのため、概算とはなりますが、上記それぞれのレベルで一般的に習得されているとされる語彙数をもとに算出すると、各級に必要な単語数は以下のようになります。
スクロールできます
目安(レベル)必要単語数
準2級高校中級程度(高校2年レベル)2,500~3,500語前後
2級高校卒業程度(高校3年/大学受験生レベル)4,000~5,000語前後
準1級大学中級程度(大学2~3年レベル)7,500~9,000語前後
それでは、それぞれの級ごとに詳細を確認していきましょう。

1.1 英検準2級の単語レベル

英検準2級で必要とされるのは「高校中級程度」とされていて、学年で言うと高校2年生レベルの単語力に相当します。
具体的な数字で言うと、2,500~3,500語前後。1つ前の級である3級に必要な語彙が1,500語前後と言われているので、それと比べておおよそ1,500語、約2倍の上乗せが必要です。

また、3級が「中学卒業程度」、つまり中学3年生レベルの単語力だったのに対して、準2級では高校レベルの内容になっています。そのため、単語の数だけでなくレベルの上でも、大きく難易度が高くなっていることがわかります。

以下は、準2級に出題される単語の代表的なものを集めたリストとなります。
自分が現状でどれくらい知っているか、どれくらいのレベルの単語が必要なのかを確認する目安としてご覧ください。
また、単語を覚える際には意味だけでなく品詞も重要です。それぞれの単語が何詞なのかについても、あわせて確認しておきましょう。

英検準2級に頻出の単語

単語意味品詞
accept受け入れる動詞
inform知らせる動詞
order注文する動詞
realize実現させる動詞
assistance援助名詞
belief信条名詞
principal校長名詞
admirable賞賛すべき形容詞
ideal理想的な形容詞
howeverしかしながら副詞

1.2 英検2級の単語レベル

英検2級で求められるのは「高校卒業程度」、具体的には高校3年生、大学受験生相当の単語力とされています。
その数は、4,000~5,000語前後。準2級と比べておおよそ1,500語の上乗せが必要です。

数値で見ると「3級⇒準2級」のときと同じくらいの増加量ですが、大学受験相当のレベルであることから、単語の専門性が向上し、難易度も数段階高いものとなります。
準2級までの受験がスムーズだった人でも、2級となった途端に単語学習の壁に直面することが多々ありますので、注意が必要です。

2級で必要な単語のレベルについても、以下の頻出単語リストで確認しておきましょう。

英検2級に頻出の単語

単語意味品詞
adopt採用する動詞
avoid避ける動詞
confirm確認する動詞
prevent妨げる動詞
consumer消費者名詞
diversity多様性名詞
intention意図名詞
additional追加の形容詞
harmful有害な形容詞
immediately即座に副詞

1.3 英検準1級の単語レベル

英検準1級は「大学中級程度」、具体的に言うと大学2・3年生で学ぶのと同等の単語力が必要とされます。
その数は7,500~9,000語前後。2級と比べておおよそ3,500語の上乗せが必要となり、準2級から2級のときと比べて、必要単語量が著しく増加していることがわかります。

また、数の多さだけでなく単語の難易度についても、2級までに比べて飛躍的に上がっています。日常会話ではあまり使われないような社会性の高い用語が多く、ある程度単語力に自信のある人であっても、しっかり対策しないことには理解ができないものが多く出題されます。

そのため、準1級の受験においては、他の級の場合以上に単語についての理解が要となっていると言えます。

以下の頻出単語リストで確認しておきましょう。

英検準1級に頻出の単語

単語意味品詞
breed飼育する動詞
enforce強要する動詞
exaggerate誇張する動詞
interfere邪魔をする動詞
applicant志願者名詞
budget予算名詞
efficiency効率名詞
cruel残酷な形容詞
mighty強力な形容詞
continuously絶えず副詞

2. おすすめの単語の勉強方法

英検の準2級・2級・準1級のそれぞれにおける単語のレベル、必要単語量についてわかったところで、次に問題となるのが「どのようにして覚えるか」です。

英検対策をするにあたり、単語学習は必要条件ではありますが、十分条件ではありません。

英検で問われるのは「リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング」の4技能です。語は、これらの技能の下地を成す材料です。そのため、英検受験のためには単語を学習しただけでは十分とは言えず、それを踏まえた上での4技能の対策演習が必要となってきます。

その結果、「単語学習をいかに短時間で効率的に行うか」、これが英検の合否を左右する大きな鍵となります。


そこで、まずは単語学習の際に陥ってしまいがちな非効率的な勉強方法を確認し、より単語学習の時間短縮と効率化を図るためにおすすめしたい単語の覚え方、勉強方法についてご紹介していきたいと思います。

2.1 単語の丸暗記は非効率的

単語を覚えるとなると、単語帳の意味部分を赤シートで隠したり、単語カードをめくって覚えたりする方法が一般的ですね。いわゆる単語と意味の「丸暗記」です。

実際、このような覚え方は単語に慣れる第一段階としては有用なものであり、3級までの受験者にはおすすめしたい方法でもあります。

しかし、準2級・2級・準1級を受験しようと思っている皆さんにとっては、十分な勉強方法とは言えません。
というのも、実際の試験においては、英単語の意味が独立で問われるわけではなく、実際の英文の中に含まれる形で出題されるからですもちろん3級までも、単語が英文の中に含まれる形で問題が作られるという点では同じですが、準2級から先の級においては、文章の難易度も高いものになるため、より単語同士の繋がりについての理解が重要なものとなってきます。

たとえば、以下の問題を見てください。

A: I’m going to be away next week, so please ( ) your assignment to Ms. Edwards.
 「私は来週おりませんので、課題はエドワード先生に( )してください」
B: OK, Professor Clifton. Ill give it to her as soon as I’m done.
 「わかりました、クリフトン教授。出来上がり次第それを彼女に渡します」

  1. submit(提出する)
  2. beat(続けて打つ)
  3. convert(変える)
  4. imply(暗に意味する)

出典:英検2級 2021年度第2回

これは、過去実際に出題された英検2級の問題です。
※日本語訳は、本来の問題には記載されていません。

この問題を解くにあたり、4つの選択肢の単語の意味がわかるのはもちろん大切ですが、それだけでは答えを選び切れません。
ポイントとなるのは、直後にある”(your) assignment「(あなたの)宿題、課題」”という名詞の存在です。
これとセットで「宿題を○○する」と考えた結果、2番のsubmit(提出する)が正解であるとわかります。

このように、問題として出題される際には、各単語が独立しているわけでなく、英文の中で他の単語と組み合わされて出題されます。
そのため、1つひとつの単語の意味を丸暗記するだけでは、問題を解く上で十分とは言えないのです。

2.2 単語は例文ごと覚える

単語を覚える際には、実際にそれらが使われている例文と一緒に覚えしまうのがおすすめです。

そのため、単語帳を選ぶ場合には、単語と意味だけが列挙されているものではなく、しっかり1つひとつの単語に例文が添えられているものを選びましょう。

また、わからない単語を辞書やインターネットなどで調べる場合にも、意味だけで満足するのではなく、実際に使われている例文を確認する癖をつけるようにしてください。

単語を例文ごと覚えることで、よく一緒に使われる相性の良い単語と一緒に覚えることができ、頻出の形である「定型表現」として記憶することができるので、単語学習の効率が飛躍的に向上します。

2.3 自分で英文を書いてみる

有名なことわざに『習うより慣れよ』というものがあります。

これは、人や本から教わったものよりも、自分で実践したものの方が効率良く身に着くという意味の言葉です。

英単語の学習においても、同様のことが言えます。

単語の意味や使い方は、単語帳などで眺めている(習う)だけではなかなか定着しません。また、仮に覚えられたと思っても、単語単体で覚えると記憶のとっかかりが無く、数日経てば消えてしまう可能性が高いでしょう。

そこでおすすめしたいのが、「単語を使って実際に英文を書いてみる(慣れる)」ことです。

人に連れられて行った場所よりも、自分で考え、計画を立てて行った場所の方が記憶に残りやすいですよね。それと同様に、実際に書くという作業を行うことで、記憶が受動的なものから能動的なものへと変化し、ただ眺めるよりも数段記憶に残りやすくなります。

たとえば、”stroll(散策する)”という単語(※準1級レベル)を覚えたい場合であれば、
Let’s stroll in the park. 「一緒に公園を散策しましょう」
My hobby is strolling around my house. 「私の趣味は自宅の周りを散策することです」

などと英文を作ります。
このとき、何も小難しい英文を書く必要はありません。無理のない文法構造の、簡単な英文で大丈夫です。大切なのは文のクオリティではなく、自分で文を作ってみようと頭を働かせることです。

もし出先などで書く作業が難しい場合には、頭の中で英文を組み立てるだけでも効果的です。是非試してみてください。

3. 単語学習は一日にしてならず

今回は、英検準2級・2級・準1級の各級において必要な単語量とレベル、そしてそれらを効率的に覚えるための勉強方法についてご説明しました。

何千という単語数を見ると尻込みしてしまいがちですが、どんな膨大な数も1つひとつの積み重ねの上に成り立っています。
『千里の道も一歩から』もとい、『数千の単語も一単語から』です。

今回ご紹介したことを参考に、英検合格へ向けて積極的な単語学習に取り組んでいってください。

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学校名英語学校アルプロス
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