
「アメリカの大学入学には『GPA』が必要って聞いたけれど、一体なんのこと?」
「高校の成績証明書にはGPAなんて載っていなかったけれど、自分で計算できる?」
アメリカの大学に入学するためには、高校の成績証明書の提出が求められます。
簡単に言うと、「GPA」とは高校の成績をスコア化したものです。
GPAは、合否判定の要素のひとつとなる、非常に大切な数字となっています。
1. アメリカの大学留学に必要な「GPA」とは「成績の平均スコア」のこと
GPAとは、” Grade Point Average”の略です。
つまり「学校での成績の平均値」のことですね。
アメリカの大学に入学する際には、合否判定に必要な書類として、高校3年間の成績が求められます。
3年間の成績をわかりやすく平均して数値化したものが、GPAということです。
もちろん、GPAのみで合否判定が行われるわけではありませんが、生徒の学力・能力を把握するための一つの大きな判断材料として用いられます。
2. 日本の高校におけるGPAの計算方法
日本の高校では、GPAが成績表に載ることは多くありません。
そのため、自分のGPAを知りたい場合には各自で計算する必要があります。
早速、GPAの計算方法を見ていきましょう。
まず、アメリカの成績評価は A、B、C、D、F の5段階となっています。
各評価に対して、A は4ポイント、B は3ポイント、C は2ポイント、D は1ポイント、F は0ポイントと、それぞれ評価点が与えられます。
日本の高校で4段階の評価がつけられている場合は、以下のように評価点に換算します。
アメリカの5段階評価※A(excellent) | 90~100 | 4ポイント |
B(good) | 80~89 | 3ポイント |
C(average) | 70~79 | 2ポイント |
D(passing) | 60~69 | 1ポイント |
F(passing) | 0~59 | 0ポイント |
優またはA | 80~100 | 4ポイント |
良またはB | 70~79 | 3ポイント |
可またはC | 60~69 | 2ポイント |
不可またはD | 0~59 | 0ポイント |
GPAは、上記のように換算されたポイントを、以下の計算方法にて算出します。
GPA =( 科目の単位数 × ポイント )の合計 ÷ 総単位数
1つの例として、以下のような成績をとった人のGPAを算出してみましょう。
(GPA計算例)科目 | 成績 | 単位数 | ポイント | 合計(単位数×ポイント) |
英語 | A or 優 | 4 | 4 | 16 |
国語 | A or 優 | 4 | 4 | 16 |
数学 | B or 良 | 3 | 2 | 6 |
化学 | C or 可 | 2 | 4 | 8 |
歴史 | D or 不可 | 0 | 4 | 0 |
上記のGPAは、以下のようになります。
GPA = (16 + 16 + 6 + 8 + 0 )÷18 = 2.55
上の表と式を参考にしながら、自分のGPAを計算してみてくださいね。
(※日米教育委員会HPより引用:https://www.fulbright.jp/study/schedule/step4_01.html)
3. アメリカの大学に留学するために必要なGPAスコアの目安
アメリカの大学入学のために必要なGPAは、レベルによって様々です。
日本の4段階評価※トップ大学 | 3.7〜 |
4年制大学 | 2.0〜 |
コミュニティカレッジ | 特になし |
トップ大学は、やはり成績優秀な生徒が多く出願するため、GPAに関しても3.7以上が目安とかなり高いスコアが要求されます。
また、もちろん大学によって様々ですが、4年制大学においてはGPA 2.0というのが一つの最低ラインになっています。
コミュニティカレッジは、成績の提出は求められるものの、基準値は設けられていないということも多くあります。
高校入学時から、全ての科目において手を抜かず、いい成績をキープすることが希望大学の合格への第一歩となります。