TOEICを受験する理由 ~TOEICの解説と活用について~

大学生や社会人になってからTOEICという単語を耳にすることが多くなったのではないでしょうか。
では、そのTOEICとは一体どんなものなのか、どんなことに活用できるのか、しっかり理解できていますか?
TOEICを受験することで新たな可能性が見えてくるかもしれません。
その機会を逃さないために、今回はTOEICについて簡単に解説していきます。
1. TOEICとは?
TOEICとは、“Test of English for International Communication” の略称であり、その名の通り英語コミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストのことです。一般的にTOEICといわれるものは、“TOEIC Listening&Reading Test”のことを指します。
TOEICはグローバルスタンダードとして世界の約160カ国で実施されており、スコアをもっていることで、世界中で自身の英語力をアピールすることができます。
知識や教養としての英語ではなく、実践的なビジネス英語が問題となっており、日常生活における会話でも活用できる内容となっています。
2. TOEIC基本情報
問題数 : 200問(Listening100問、Reading100問)
制限時間: 2時間(Listening45分、Reading75分)
試験方式: マークシート方式
スコア : 990点満点(Listening495点、Reading495点)
受験費 : 5,725円(税込)
テスト開催頻度: 月1回(2月、8月を除く)
また、TOEICには公開テストとIPテストの2種類があります。
2.1 公開テストの特徴
完全に外部での個人受験となり、申し込みの際に選択したエリア内で試験会場が指定されます。試験時間は通常13:00~15:00のお昼時であり、試験問題は過去の試験や問題集など世に出ている問題を使い回すことなく完全に新しい内容となっています。結果発表については受験の3週間後にネットでスコアを確認でき、約4週間後に顔写真付きの公式認定証が発行され、手元に届きます。
2.2 IPテストの特徴
学校や企業内で実施される団体受験であり、それぞれの学校や企業が試験会場になります。過去に一度公開テストで出された問題が使用されます。結果発表についてはそれぞれの学校や企業によりますが、基本的には受験の約5営業日後にスコアレポートのみが発行されるようになっています。
どちらもTOEIC試験に変わりはないため有利・不利はありませんが、就職や転職の際にスコアの提出がある場合、企業によっては公式認定証の提出を求められることがあるので注意して下さい。
3. 問題形式
リスニングセクション
PART | NAME OF EACH PART | パート名 | 問題数 |
---|---|---|---|
1 | Photographs | 写真描写問題 | 6 |
2 | Question-Response | 応答問題 | 25 |
3 | Conversations | 会話問題 | 39 |
4 | Talks | 説明文問題 | 30 |
リーディングセクション
PART | NAME OF EACH PART | パート名 | 問題数 |
---|---|---|---|
5 | Incomplete Sentences | 短文穴埋め問題 | 30 |
6 | Text Completion | 長文穴埋め問題 | 16 |
7 | Single passage Multiple passage |
1つの文書 複数の文書 |
29 25 |
4. なぜTOEICなのか?
TOEICは合否ではなくスコアで評価されるため、客観的に自分の英語力を把握できます。また、スコアは常に評価基準を一定に保つためにイクエイティングという統計処理が行われ、能力に変化がない限りスコアも一定に保たれる仕組みになっています。結果を確認するためのスコアレポートにも特徴があり、自分のスコアを知るだけでなく自分の弱点も分かるようになっています。これらのことから、目標を設定しやすく、計画的にスコアアップを狙うことができるのです。
また、大学受験や就職・転職、海外勤務の際に自分の英語力がどれほどのレベルであるかを、スコアをもっていることでアピールできるのもTOEICの強みです。大学生の新卒就職や上場企業が全社員に期待するスコアの平均点が600点であり、転職・昇進では700点以上、海外赴任では850点以上のスコアが一般的な目安とされています。