【アメリカ編】ボーディングスクールの種類とそれぞれの特徴

アメリカのボーディングスクールの種類とそれぞれの特徴

寮で生活をする学校をボーディングスクールと呼ぶのですが、実はさまざまな種類があります。ここから二つの記事にわけてそれぞれの種類や特徴を説明していきます。。

1. College Preparatory School(プレップスクール)

College Preparatory Schoolとは大学へ向けて準備をするための学校です。そのため大学へ通うための準備をするカリキュラムが組まれています。ボーディングスクールの多くがこの大学入学への準備をしているCollege Preparatory Schoolにあたります。

プレップスクールにはレベルごとなど多くの種類があるのですが、詳しくは「【アメリカ編】ボーディングスクールのレベルや規模による特徴」で説明します。

アメリカの高校では日本と比べて取得必須な科目は多くありません。大学へ進学せず卒業後に就職をする生徒は、職業訓練に関連する科目を多く取得することが可能です。しかしプレップスクールでは、大学進学に必要な科目が多く用意されています。

またアメリカの大学は、高校で勉強した内容や成績以外に課外活動の経験を求めてきます。クラブ活動やボランティア活動などが課外活動にあたるのですが、プレップスクールでは課外活動をする機会が多くあります。

アメリカの大学が求めてくるSAT(日本人だとTOEFLなども)対策のレッスンもプレップスクールでは力を入れています。もちろん大学選びをする時や、必要な書類などアドバイスをくれるカウンセラーが常駐していることがほとんどです。

カウンセラーと一緒に、希望の大学のオープンキャンパスにいくツアーをしている学校も少なくありません。

2. Single Sex School(男子校、もしくは女子校)

アメリカのボーディングスクールは大半が男女共学です。しかし中にはアメリカにも日本と同じように、男子校や女子校があります。アメリカでは共学校に比べてトラブルが少ないことから、勉強に集中する環境にあるといった評価をされている学校もあります。

北米ボーディングスクール協会には2011年の時点で300校あまりなのですが、男子校と女子校をあわせて80校くらいです。日本で男子校や女子校に通っていたという生徒はアメリカでも共学に行きたくないといった声もあります。

アメリカでは高校生になると親離れをして精神的に独立する子が多いです。反面学校内で異性とのトラブルも決して少なくはありません。そこで異性を気にすることなく、のびのびと勉強をしたいという声が増えているのです。

また女子校の多くは共学には無いようなカリキュラムを組んでいる学校が多いです。例えばアートや音楽などの芸術クラスは共学よりも女子校の方が多いです。男子校や女子校はまだ割合で考えても数が多いわけではありません。そのためそれぞれの学校が運営に力を入れており、今後男子校や女子校が増えていく可能性もあります。

3. Junior Boarding School(ジュニアボーディングスクール)

Junior Boarding Schoolとは7年生から9年生(日本でいうと中学校1年生から中学校3年生まで)対象のスクールのことをいいます。

4. 特殊な学校

通常の高校でなく、以下のような特殊なボーディングスクールもあります。アメリカには芸術に力を入れている学校、キリスト教系の学校などさまざまな学校があります。

4.1 Art School (芸術系学校)

アメリカにはアートに力を入れているボーディングスクールが多くあります。アートといっても、美術だけでなく、音楽や演劇なども含まれます。多くの卒業生は専門の大学へ進むため、高校の間から専門的なことを多く学びます。そのため通常のボーディングスクールと比べてカリキュラムが異なります。

しかしアメリカのArt Schoolは日本の美大のようなイメージではありません。日本でアートを勉強する場合は専門的な学校といったイメージですが、アメリカの場合は特殊な学校というわけではく一般の勉強をしながらアートの専門分野を勉強することもできるのです。

そのためアメリカにアート留学をする生徒は少なくありません。

4.2 Church School(ミッション系スクール)

アメリカにはキリスト教系のボーディングスクールが多くあります。中にはミサや朝会に参加が必要であったり、ボランティア活動がカリキュラムに組まれていることもあります。ある学校では12年生(日本でいう高校3年生)になると、毎週1日は必ずボランティアにでる学校もあります。老人介護施設へ行ったり、幼稚園へ行ったりとさまざまです。しかし決してキリスト教徒である必要はありません。

またキリスト教系の学校に入学したからといって、入信を勧められることもありません。キリスト教系の学校に入ることは、アメリカの文化に触れることのひとつでありいい経験になることでしょう。またキリスト教系の学校は学校内での暴力などに特に厳しい学校が多く、安全であるともいえます。

アメリカのボーディングスクールはこのようなミッション系のスクールは少なくありません。

4.3 Military School(ミリタリースクール)

日本からの留学生にはほとんど該当しないのですが、退役した軍人が運営している学校です。軍隊式の生活をする特殊な学校ですが、卒業後は他の高校と同じように大学へ進学をします。

4.4 Learning Disability

アメリカには読み書き、また会話などにおいて学習障害をもった生徒がいます。しかし決してこのような生徒は学力が低いわけではなく、しっかりとした学習環境が必要なだけです。ボーディングスクールにもこのような学習障害を持った生徒相手にサポートをしている学校は少なくありません。

中には学習障害をもった留学生が通っていることもあります。一人一人の生徒に対して十分なサポートをすることから、大学進学率の高い学校もあります。

4.5 IB Program School(国際バカロレア認定校)

国際バカロレアとはそれぞれの国の教育方針に依存していない大学入学をするためのカリキュラムを提供しているボーディングスクールがあります。国際バカロレアとは最近聞くようになりましたが、実は国際バカロレア機構は1968年スイスのジュネーブにて設立されました。

日本国内にも38校の認定校があるのですが、国際バカロレアは独自のディプロマ試験に合格することによりスコアによってはアイビーリーグなどの難関校に有利になることがあります。そのため日本人にとっても大きく関係のある資格なのです。

アメリカにもこの国際バカロレアを認定している学校は数多くあります。


アメリカの高校留学といえば、寮生活が基本となるためボーディングスクールに通うことが大前提といっても過言ではありません。しかし一言でボーディングスクールといっても、これだけの種類の学校があります。

アメリカの大学は入試があるわけでなく、学校での成績の他に英語力や課外活動、リーダーシップ力なども大きく評価されます。そのため自分にあったボーディングスクールを選ぶことが大切です。勉強環境やレベルだけでなくさまざまな観点でそれぞれの学校をよく比べるようにしてください。