【英検】各級の違いをどこよりも分かりやすく解説 試験概要と各級の違い(5級~3級)

英語の資格試験で一番汎用性が高いものは英検です。
英検は文部科学省が公認しています。

ただ受験をしたことがない人や、英検をあまり知らない学生にとっては、

「英検ってどんな問題が出題されるの?」
「級が変わるとどんな違いがあるの?」
「合格基準って何で決めているの?」

などいざ英検を知ろうと思えば思うほど情報が多すぎて整理しきれなくなってしまします。

そこでこの記事では、英検をこれから知り、資格受験を考えている学生の方に向けて英検各級の試験概要と、級ごとにおける問題の違い新合格基準おすすめの受験時期について解説していきます。

1.  英検試験概要と各級の違い

英検5級試験概要
測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句空所補充 文脈に合う適切な語句を補う 15 短文/
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
会話文の文空所補充 会話文の空所に適切な文や語句を補う 5 会話文
日本文付き短文の語句整序 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える 5 短文
リスニング 会話の応答文選択 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う (放送回数2回、補助イラスト付き) 10 会話文 3肢選択
(選択肢読み上げ)
会話の内容一致選択 会話の内容に関する質問に答える (放送回数2回) 5 4肢選択
(選択肢印刷)
イラストの内容一致選択 短文を聞いて、イラストの動作や状況を表すものを選ぶ (放送回数2回) 10 短文 3肢選択
(選択肢読み上げ)

引用: https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_5/detail.html

スピーキングテスト(約3分)

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 音読 20語程度のパッセージを読む 1 録音型面接
パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える 2
受験者自身のことなど 日常生活の身近な事柄についての質問に答える(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) 1

引用: https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/detail.html

●5級試験の二つの大きな特徴

①会話の基本的な尋ね方、返答の仕方が出題される

よく目にするのが会話文の定番の尋ね方とその答え方です
曜日、時間などもよく出ています。
その他の出題内容は、現在形、現在進行形、命令文、疑問詞、などを肯定文・否定文・疑問文様々な形で出ます。(リーディング・リスニング両方)具体例を二つ出してみるのでイメージしてみてください。

例1)
A:Bob、let’s have pizza for lunch.
B:All (      ). ←会話文でよく出る答え方
1 right  2 little 3 happy 4 new (2020年度第一回 英検5級)

例2)
Teacher:What day is it today? ←日付の答え方を尋ねる問題
Student:(      )
1 It’s Tuesday. 2 It’s February. 3 It’s five o’clock. 4 It’s sunny.(2020年度第一回 英検5級)

このように曜日、会話文としての返答、尋ね方を答えさせる問題が多いです。
他にもHow about you?(あなたはどうですか?)、Let’s go~ (一緒に~へ行こう。)、I’m sorry. (ごめんなさい。)、Of course.(もちろんだよ。)などがあります。
小学校外国語活動(ALTによる授業)中学一年生で出てくる基本会話文でも大変使用頻度が高いものが出題されています。

②イラストがついている

30問中25問がイラストを見ながら答えられる問題になります。
イラストに描かれている絵から単語を想像してリスニングに臨めます。
また二回聞けるので聞き逃すことも少ないです。実際に5級受験者のリスニング正答率は高いです。

英検4級試験概要
測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句空所補充 文脈に合う適切な語句を補う 15 短文/
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
会話文の文空所補充 会話文の空所に適切な文や語句を補う 5 会話文
日本文付き短文の語句整序 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える 5 短文
長文の内容一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える 10 掲示・案内/
Eメール(手紙文)/
説明文
リスニング 会話の応答文選択 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う (放送回数2回、補助イラスト付き) 10 会話文 3肢選択
(選択肢読み上げ)
会話の内容一致選択 会話の内容に関する質問に答える (放送回数2回) 10 4肢選択
(選択肢印刷)
文の内容一致選択 短いパッセージの内容に関する質問に答える(放送回数2回) 10 物語文/
説明文

引用: https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_4/detail.html

スピーキングテスト(約4分)

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 音読 25語程度のパッセージを読む 1 録音型面接
パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える 2
イラストについての質問 イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する 1
受験者自身のことなど 日常生活の身近な事柄についての質問に答える(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) 1

引用: https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/detail.html

●5級と4級の違い

【試験概要での2つの違い】

①長文が出題(掲示板・メール文)
リーディング分野で長文が出てきます。前後の意味だけでなく、文全体を理解する力が4級の長文では求められます。5級の空所補充問題のように一文や短文だけを見ていては、すらすらとは解けないでしょう。

② イラスト問題の数が減少
5級では30問中25問がイラスト問題だったのが4級では30問中10問のみになりました。また第三部の残り10問は物語文、説明文などに変わり一人の人物が話し続けます。
より会話内容や疑問詞などを聞き分けて答えていく力が必要になりました。

【レベル面における2つの違い】

①単語に複数の意味が存在してくる。

例)When I got out of my house, it began to rain.
(私が家を出た、雨が降り始めました。)

when 5級までは「いつ~?」という疑問文で使う時だけでしたが、4級では、接続詞として文の始まりや文の真ん中で使用されます。意味も「~の時」という全く異なった意味になってしまいます。
他にも have(持っている) と have to(~しなければならない)など文法などによって単語の意味が変わってくるものもあります。

②過去形・未来形がどこでも使われる。
5級では、現在形、現在進行形しか出てきませんでしたが4級になると文のあらゆるところで過去形・未来形は目にします。

英検3級の試験概要
測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句空所補充 文脈に合う適切な語句を補う 15 短文/
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
会話文の文空所補充 会話文の空所に適切な文や語句を補う 5 会話文
長文の内容一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える 10 掲示・案内/
Eメール(手紙文)/
説明文
ライティング 英作文 質問に対する回答を英文で書く 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の応答文選択 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う (放送回数1回、補助イラスト付き) 10 会話文 3肢選択
(選択肢読み上げ)
会話の内容一致選択 会話の内容に関する質問に答える (放送回数2回) 10 4肢選択
(選択肢印刷)
文の内容一致選択 短いパッセージの内容に関する質問に答える(放送回数2回) 10 物語文/
説明文

引用: https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/detail.html

英語での面接(約5分)

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 音読 30語程度のパッセージを読む 1 個人面接:面接委員1人(応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える 1
イラストについての質問 イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する 2
受験者自身のことなど 日常生活の身近な事柄についての質問に答える(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) 2

引用: https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/detail.html

●4級と3級の違い

【試験概要での2つの違い】

①ライティングが初めて追加された
これが一番の違いです。3級になって自分の意見、考えを表現する力が求められています。
英検3級のライティングでは、

・正しい構成で書くこと
・正しい文法と単語を使って書くこと

以上二点をしっかり守ったうえで、自分の意見・考えを表現する力が求められます。

 

②    リスニングの第一部のみ放送が一回になる

聞き直しができないところが最大の変化点です。
イラストがついているのは、4級と同じですが3級になり出てくる単語数、表現も中学卒業レベルにまであがります。一度で必要な情報だけを聞きとる力が必要です。

 

    一次試験に受かると初の2次試験へ

二次試験(スピーキングテスト)とも言い、3級から面接官と対話をするテストがあります。英語で話す力を見る場所になります。一次試験では、英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)のうち話す以外の3技能の力を確かめています。

二次試験の概要 英語での面接(約5分)

  • 簡単な挨拶
  • 問題カードを渡される
  • パッセージを音読
  • パッセージの質問を2つ
  • 自分に関する質問を2つ
  • 退出

積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿勢が問われ、音読の発音、質問の答え方、答えた内容などが評価されます。
自分の知っている表現で話すことが求められる場所です。
一次試験、二次試験の両方を合格して初めて中学卒業レベルの英語の4技能が身についたことになります。

【試験概要での2つの違い】

① 熟語のレベルが高い
3級は中学卒業レベルだけあって熟語の難易度が高いです。
例)be in trouble(トラブルに遭う) be covered with~(~で覆われている)など幅広い対策が求められます。

②文法レベルも中学卒業までを完全網羅
4級での過去形・助動詞・未来形・比較に加え、現在完了形や受け身などもでてきます。
3級までの文法や単語が文のあらゆる場面に散りばめられています。
訳し方や時制の不一致などが起こりやすいです。

③選択肢が紛らわしくなる。
選択肢が紛らわしくなる実例を英検問題から紹介します。
例)The Rivertown Rockets will play some concerts in Canada for the first time. They are one of England’s best bands, ~~省略~~ Their shows in the United States last fall were very popular,

Q)Where are the Rivertown Rockets from? (リバートンロケットはどこ出身ですか?)
1 England.
2 Canada.
3 The United States.
4 Mexico.                   (2020年度 第一回 英検3級)

今示した例のように選択肢と同じ単語が本文に入ってきてひっかけを狙う問題も多いです。
文の翻訳ができるだけでなく、内容を対比する力、時系列順に整理して読み進める力を養い
長文に慣れる必要があります。

2. 合格基準が変わった? 絶対に理解しよう新合格基準

はじめに2016年度以降、英検の明確な合格点は分かりません。
しかし合格基準となるものが存在するので説明します。
英検の合格基準は、英語4技能(読む・聞く・書く・話す)のバランスで判断されます。
つまりこの4技能がバランスよく点数として表れていることが合格への鍵となります。
2016年度第1回から英検にCSEスコアが導入されました。これは、英検の技能別のスコアを客観的に示すために使われます。このCSEスコアで割り出された数値により合格基準点が決まるようになりました。
自分だけのスコアではなく他の受験者の点数からも算出されるので
具体的な合格点は分からなくなりました。
しかし、英検4技能別スコアを割り出すので、点数が高くて今までなら受かっていたものもある技能が著しく低いと落ちる可能性もあります
よって4技能をバランスよくとることが求められています。

3. 一番おすすめの受験時期

  • 5級(中学一年生レベル) 中1 1月
  • 4級(中学二年生レベル) 中2 1月
  • 3級(中学三年生レベル) 中3 10月

一度も英検を受験したことがない人を対象にしています。
理由は、各学年で習った内容の総復習として英検を受けられるからです。
受験を経験し合格すれば次学年への自信に繋げられますし、もし不合格になったとしても自分の苦手な分野、わからない箇所が数値化されて返ってきます。そのスコアを今後の勉強の課題点やモチベーションにすることができます。
3級のみ中学三年生の10月にしているのは、受験を控えているからです。
10月受験で受かれば、履歴書などにも記載でき推薦入試にも有利にはたらきます。
仮に不合格でも先ほど同様受験にも繋げられますし、試験慣れというメリットもあります。
この時期を目安に是非英検を受験してみてください。
もし一度英検を受験したことがあり自身の英語レベルが分かっている方であれば、無理に今おすすめした時期に合わせる必要はありません。担任の先生や塾の先生、両親と相談しておすすめされた受験時期が良いです。

4. まとめ

本記事では
「英検ってどんな問題が出題されるの?」
「級が変わるとどんな違いがあるの?」
「合格基準って何で決めているの?」

などと、英検をこれから知り、資格受験を考えている学生の方に向けて

  • 5級の試験概要
  • 4級の試験概要と5級との違い
  • 3級の試験概要と4級との違い
  • 絶対に理解しよう 新合格基準
  • 一番おすすめの受験時期

について記載してきました。
つまりこの記事をしっかり読んでいただくと、英検各級の概要と違いが明確になります。そして試験傾向がわかり、勉強するときに優先して押さえるポイントも分かってきます
また新合格基準4技能について理解することでより偏りが少なく、バランスのとれた英語力向上を目指していけます。そして英検合格や自分の英語力分析に役立ちます
是非一度英検と自分の英語力について確かめてみてください。